子どもはみんな天才役者です。なにしろまねっこの大天才なのですから。
おままごとをしているときの子どもたちの演技は、名役者も思わず「参りました」といってしまうほどの、なりきりと観察力です。
幼稚園保育園の劇発表会や練習の時、子どもたちの目が今以上にキラキラ輝くにはどうしたらいいのか、一緒に考えてみませんか?
親子でいっしょに劇あそび
■2歳~6歳の幼児と保護者対象「まいごのこねこちゃん」
みんなであそんでいると、いっぴきのこねこが泣いています。あれあれ、どうしたのかな。
■0歳~3歳の乳幼児と保護者対象「カバさんのマスク」
ハックション! たいへん、カバさんがかぜをひいてしまいました。カバさんにちょうどいいマスクはみつかるかな?
■3歳~5歳の幼児と保護者対象「もりのたぬきさん」
森のなかのタヌキのお医者さんに、クマ子さんからてがみがきました。「わたしはふにゃふにゃきのこをまちがえて食べてしまったので体の力がぬけて、あるくこともできません」みんなで、クマ子さんを助けにいこう。
(5~6人の大人のスタッフが必要です)
子どもたちの劇あそび
■絵本からの劇あそび
絵本を題材にして子どもたちと遊びながら、ピアノや楽器を使って劇あそびにつなげていきます。人数は30人が理想。3歳児…30分、4、5歳児…60分。スタッフとして大人が2人くらい付いて下さると、劇あそびが広がります。
■子どもたちといっしょに、おはなしづくり
いろいろな遊びをしてから子どもたちの意見をひきだし、みんなでおはなしをつくり、劇あそびをします。人数は30人が理想。4、5歳児…60分。スタッフとして大人が2人くらい付いて下さると、劇あそびが広がります。
■わらべうた遊び
昔からの遊びを通して、子どもたちが創造的に楽しく仲間づくりができることをめざいしています。人数は30人が理想。1、2歳児…30分。3~5歳児…60分。年齢にあわせて声かけや内容をかえます。一回のみでも可能ですが連続での取り組みが理想的です。スタッフは必要ありません。
■むかしばなし、参加型のおはなし
昔から伝わる日本各地のお話をすばなしや、小道具をつかって語ります。子どもたちの年齢にあわせてお話しはかわります。人数は30人が理想。1歳…20~30分、2歳…30分、3~5歳…60分。スタッフは必要ありません。
大森靖枝の子育てトーク
子どもたちとたくさんたくさん、劇遊びをしてきました。おとなになって劇団に入ってから、知り合いの幼稚園・保育園にお願いして乳幼児として体験入園をさせていただきました。そんな中から感じていることをお話しします。
・子どもたちの自己肯定感を育むために大切なことはなんでしょう。
・子どもたちが自発的にいきいきと表現するためにおとなができることって何でしょう。
・子どももおとなも遊びを通して獲得する“生きる力”って何でしょう。
・現代の“スマホ子育て”で見えてきていることはなんでしょう。
対象は、乳幼児の保護者、幼稚園・保育園の先生。おとなだけなら人数は何人でも、時間は90分。親子ワークの後10~40分も可能です。たとえば園の保護者会のとき、親子ワークをしてその後でも可能です。
大森靖枝プロフィール
作・構成・出演/大森靖枝
劇団風の子東京所属。京都の人形劇団にて公演活動後、1980年に劇団風の子に入団。
幼児対象の「小さい劇場」班に所属し、近年は劇ごっご「もりのたぬきさん」等の観客も巻き込んで楽しむ公演や、保育士・幼稚園研修会、子育て表現遊びの講座を行う。
芸術教育研究所研究員。子ども2人。新宿区在住。
<著書> 『先生も子どももできる 楽しいなりきり遊び』
『0~3歳児の からだでワクワク表現あそび』
『4歳児の からだでワクワク表現あそび』
『5歳児の からだでワクワク表現あそび』
●芸術教育研究所監修 ●黎明書房刊