ないしょないしょの しっぽがぽん
作品について
「タヌキがこないとねむれなーい!」
幼稚園で子どもたちに参加型のお話をしていた時のことでした。お母さんカラスがおやすみと言っても子ガラスたちが「お話ししてくれないと…」「お歌うたってくれないと…」「とんとんしてくれないとねむれない」と言いますが、最後にはみんなで眠るというお話です。
そのお話の最中に4歳の男の子が大きな声で言いました。「タヌキがこないとねむれなーい!」
突拍子もないこの言葉に、会場の子どもたちも、先生や私たちも大笑いをしてしまいました。それからは他の子どもたちも愉快な言葉をどんどん出して、会場は想像力いっぱいのとても楽しい空間になりました。
その時の4歳の男の子の言葉がきっかけとなり、この物語はうまれました。
子どもたちが安心して、自由に言葉を発して遊ぶことができ、特別なことがなくても明日を楽しみにしてぐっすりと眠りにつき、友だちとけんかして悩みながらも遊び心で壁を乗り越えられる、そんな世の中を願ってこのお芝居をお届けします。
演出 大森靖枝
あらすじ・・・
ぼく、ゆうのすけ、4さい。今夜はなんだかねむれない。
なんでねなくちゃいけないの?
けんたくんとけんかしたから保育園も行きたくない。
あっ、お母さんが来た!タヌキ寝入りしておこっと。
あれっ、だ、だ、だれ?
タヌキのおばあちゃんがぼくのおふとんの中に!
びっくりしたー。でももっとおどろいたのは、
ぼくのおしりにタヌキばあちゃんのしっぽがくっついちゃったんだ!
わー、とれない、大変だ!
そこでぼくは、しっぽがもとに戻るおまじないを探しに
キラキラ岩に向かって出発した。すると…
大森靖枝プロフィール・・・
1980年に劇団風の子に入団。幼児対象の「小さい劇場」に出演。1990年代より幼児対象作品の演出、劇ごっこ「もりのたぬきさん」等の親子で楽しむワークショップ、保育士・幼稚園教諭のための研修会、子育て表現遊びの講座を多数行っている。芸術教育研究所研究員。
<著書>『先生も子どももできる 楽しいなりきりあそび』『0~3歳児の からだでワクワク表現あそび』(共著)他
(芸術教育研究所監修●黎明書房刊)
見て下さった先生方、保護者のみなさんのアンケートより
★子どもたちが一緒に冒険しているようなお話でした。
★内容が子どもにとても身近で、どの年齢も楽しめ、笑いが絶えない劇だった。
★昔遊びが劇のなかに入っていて良かった。
★演じている方の表情や、動き、そして手作りの大道具、小道具が子どもの興味をひき付けていた。
★先生が劇に登場したことで、子どもの親近感がわいた。
(中野区 宝仙学園幼稚園)
公演にあたり
作品名 | ないしょないしょの しっぽがぽん |
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上演時間 | 1時間 |
準備時間 | 2時間30分 |
後片付け | 1時間 |
公演可能時期 | 2024年1月~3月 |
公演班人数 | 3人 |
会場条件 | 4間×3間 |
備考 |
スタッフ
原案/大森靖枝 | 作/大森靖枝 しっぽがぽん班 | 演出/大森靖枝 |
音楽/曲尾友克 | 美術・衣裳/浅野井優子 | 制作/浅野井優子 |
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